どうだまいったか――という声が聞こえそうなほど、本格推理小説への愛と情熱にあふれる本書に満足のナリタ。随所に現 […]
小説
「霧越邸殺人事件」綾辻行人
都心でも雪が降るほど、冬も本番になってまいりました。今回はそんな季節にぴったりな”吹雪の山荘もの”をとりあげま […]
差別化の効能 ~「ナポレオン狂」の感想から~
短編で恐怖を描くというスタイルは、アイデアありきの話と受け取られ面白みが薄れてしまう両刃の剣でもあります。それ […]
「ナポレオン狂」阿刀田高
師走も中旬となり、いつも以上にささくれ立っているタナカが今回おすすめするのは、ブラックユーモアの第一人者にして […]
”間”と”雰囲気” ~「かもめ食堂」の感想から~
ゆるやかながらも独特の世界観をもつ「かもめ食堂」。すっ、と心に届く作風を共有しつつも、小説と映画それぞれの特徴 […]
「かもめ食堂」群ようこ
女流作家続きで今回は群ようこ「かもめ食堂」の紹介回をお送りします。北欧旅行から帰ってきたばかりのタナカですが、 […]
優しく生きるとは何か ~「小暮写真館」の感想から~
『小暮写眞館』の帯には「数かぎりない伏線の終着駅 小説史上最高に愛おしいラストにあなたは何を思う、誰を想う?」 […]
「小暮写眞館」宮部みゆき
久しぶりに女流作家の作品を紹介します。ユニークな花菱一家が移り住んだ「写眞館」。そこから広がる様々な出来事が、 […]
人間の生き様を描く ~「神々の山嶺」の感想から~
久々のナリタ大絶賛!上下巻の長さを感じさせない展開、圧倒的な描写力、そして「人が生きること」を問いかけるメッセ […]
「神々の山嶺」夢枕獏
今回ご紹介するのは夢枕獏の長編山岳小説「神々の山嶺」です。20年来の構想を余すことなく描ききった意欲作です。こ […]
第13回 眠れなくなるSFの話(個人的に) ~「老ヴォールの惑星」の感想から~
SFでありながらエンターテイメント性に甘んじない、むしろ人間性を深くえぐる小川作品に感銘を受けると同時に、短編 […]
第12回「老ヴォールの惑星」小川一水
今回取り上げるのは新進気鋭のSF作家小川一水氏による短編SF小説集「老ヴォールの惑星」です。SF的非現実的舞台 […]
第10回 ◯◯をたっぷり語ろうスペシャル
◯◯に入るべきは「ケータイ小説というメディア」だったり「カズヤ/タツヤ」だったり「自己中心性という残虐性」だっ […]
第8回 フィクションとリアリティ ~「となり町戦争」の感想から~
「戦争の理不尽さ」の現代語訳として紹介しました「となり町戦争」。テーマがテーマだけに暗くなった前回でしたが、タ […]
第7回「となり町戦争」三崎亜記
これまでの流れから、「気づき」が読書を楽しくさせる重要な要素であることが何となく分かってきました。そこで今回は […]
第4回 読書に求める要素あれこれ ~「楽園」の感想から~
鈴木光司「楽園」の読書感想を皮切りに、「読書に何を求めるか」という疑問からふたりの話は様々なトピックに及びます […]
第3回(後編)「楽園」鈴木光司 vol
お待たせしました!後編では鈴木光司のデビュー作、「楽園」を取り上げます。代表作「リング」を含む強烈なメッセージ […]
「眼球綺譚」綾辻行人
栄えある第1回で紹介する作品は綾辻行人の怪奇譚短編集「眼球綺譚」。ミステリ作家・ホラー作家綾辻の作品の魅力に迫 […]