タナカ

会社員。少年期は図書館にて『銀河鉄道999』『ブッダ』などの名作漫画に心奪われ、『冒険図鑑』『自然図鑑』に野外活動の憧れを抱き、『怪盗紳士ルパン』『きつねの名たんてい』で推理活劇の胸踊る喜びを知る。また『バックトゥザフューチャー三部作』との衝撃的な出会いによりテレビ映画のビデオ録画に情熱を燃やし、同時に野球中継の延長を毛嫌いするようになる。

中学高校では綾辻行人を筆頭とする新本格推理小説、及び椎名誠率いる怪しい探検隊シリーズに耽溺し、『リング』のホラーサスペンス、『BANANA FISH』のハードアクションロマン、はたまた『軽井沢うまいもの暮らし』のエッセイなど、ジャンルを問わず食指を広げる。学内の映画同好会の主催する月イチ映画会にも足繁く通い、クーラーの無い小講堂にて『ボルケーノ』『ダンテズ・ピーク』などを熱く鑑賞し映画愛を深める。

高校山岳部では副部長兼食料班長。副部長は隊の先頭を歩く決まりがあり(部長は最後尾)自分のペースで歩けたが故に合宿山行を引退まで乗り切る。同部内でナリタ、ドクターキド、ヤノショウと同じ釜の飯を食い親交を深める。

大学では国内大手アウトドアメーカーMにてアルバイトをしながらアウトドアの知見を増やし、野田知佑に感化されてドイツと北欧ひとり旅を決行し海外の暮らしに開眼する。学業は同級生のザキさんと共同研究をしながら辛うじて大学院まで修了し、海外との事業が多い東京の会社にリーマンショック直前に入社する。

読書も映画も感情至上主義。作品に触れて心が動かされることを重視しており、その深堀り分析は不得手。近年は池澤夏樹、小川洋子、山崎ナオコーラなどの純文学や、海外翻訳作品にも手を出せるようになってきている。野球延長については技術の発展と広島カープファンの妻の影響で寛容に対応できるようになった。