物語のオチだけでなく、作品全体が醸し出す雰囲気を楽しんだナリタ。このさりげない、かつ唯一無二の作風のすごさは北 […]
小説
「魔術はささやく」宮部みゆき
巨匠、宮部みゆきの初期の作品を紹介します。殺人事件のミッシングリンク、社会問題と家族愛、少年の成長物語と、さま […]
謎にもたせる最適幅とは ~「カクレカラクリ」の感想から~
タナカとナリタが噛み合いません!トリックそのものの成り立ちに焦点を当てた作品の魅力を語るタナカと、そのトリック […]
「カクレカラクリ」森博嗣
ミステリの巨匠、森博嗣の作品をついに取り上げます!トリックが命の本格推理小説ではありますが、トリックに命を吹き […]
絶対妄想力 ~「原稿零枚日記」の感想から~
「これは…かなわんわ!」とナリタが叫んだ!虚構と現実、彼岸と此岸を行き来する作品は多かれども、それらを結びつけ […]
「原稿零枚日記」小川洋子
作家たるもの、人一倍の想像力ないし妄想力を駆使して物語を作り出すものだと思いますが、本作はその象徴とも呼べる作 […]
回収されない伏線 ~「かわいそうだね?」の感想から~
新年早々お休みしてすみません、今週からまた飛ばしてまいります!タナカが三度目の正直で衝撃を受けた本作に、ナリタ […]
「かわいそうだね?」綿矢りさ
2012年に大江健三郎賞を受賞した作品を紹介します。「かわいそう」という感情について躍動的な文体と多角的な情景 […]
人と本との一期一会 ~「時計館の殺人」の感想から~
中学生だったタナカを読書の世界へ誘った作品を堪能したナリタ。しかしながら、中学の頃と現在とでは、物語への面白く […]
「時計館の殺人」綾辻行人
新年一発目から、タナカ、飛ばします!新本格の大御所、綾辻行人の不朽の名作を今回は取り上げます。謎の建築家・中村 […]
ドーゲンはいらない ~「Brain Valley」の感想から~
科学的素養をふんだんにもりこみ、豊富な参考文献を駆使して練り上げられた作品に感心したナリタ。しかしながら、そこ […]
「Brain Valley」瀬名秀明
今週からやっと(?)本の紹介に戻ります。満を持してお届けするのは、脳科学ハードSF!神と宗教、霊長類、UFO、 […]
理想すらも人を滞らせる ~「光の指で触れよ」の感想から~
それぞれの登場人物が閉塞感にとらわれ、向き合う姿に感銘を受けたナリタ。不幸ばかりでなく、理想的な姿すらも人を停 […]
「光の指で触れよ」池澤夏樹
家族とは何か、を問う作品を紹介します。前作「すばらしい新世界」で描かれた理想的な家族像が、もろくも崩れたところ […]
著者自身による解説 ~「空白を満たしなさい」の感想から~
今回はネタ切れのためコーナーをお休みさせていただきます(すみません)。「分人」という概念についてナリタは興味は […]
「空白を満たしなさい」「私とは何か」平野啓一郎
風や日差しも暖かくなり、春の訪れを感じる昨今ではありますが、この生命界の潮流に逆らってタナカは死に関わる作品を […]
失うことのスライドショー ~「薬指の標本」から~
かくも怪しき短編小説を語るために、今回の感想回は例外的に「ネタバレあり」のパートを用意しました。まだ読みたいけ […]
「薬指の標本」小川洋子
2014年一発目の作品は、妖しくも強烈な短編集をご紹介します。恋愛の痛みと恍惚を描く…部分よりも、登場する建物 […]
The end of the year, the end of the wonderful earth special
2013年最後のホンタナはスペシャルバージョン第二弾としまして、植物生理生態学者、田邊優貴子先生をお招きしてお […]
人外思考実験 ~「青い星まで飛んでいけ」の感想から~
科学技術だけでなく、ある意味で狂った舞台設定の中で描かれる人間性が魅力的な小川作品なのですが…もはや人間ではな […]