アイソン彗星は思ったより明るくならなかったようですが、ラブジョイ彗星、リニア彗星など冬の夜空はこれからますます […]
小説
どうしようもない孤独と研ぎ澄ましあい ~「一絃の琴」の感想から~
芸の道に全身全霊で取り組む女性を描く宮尾作品を堪能したナリタ。「序の舞」とはちがった主人公を支える存在、そして […]
「一絃の琴」宮尾登美子
あの「序の舞」から約一年、宮尾登美子作品をご紹介します。一弦琴にひたむきな情熱を傾け、ついには一大流派を築いた […]
「さくっと読む」を楽しむ ~「ビッグボートα」の感想から~
タナカの狙いどおり、分厚い本ながらさくっと読み終えたナリタ。単純で分かりやすい内容ながら次へ次へと読み進めさせ […]
「ビッグボートα」赤川次郎
多くの人に愛される赤川次郎作品の中でもめずらしい、著者初の海洋冒険ロマンを紹介します。壮大なプロジェクトにかか […]
均衡と調和 ~「スティル・ライフ」の感想から~
大事なのは、外の世界と君の中にある広い世界とのあいだに連絡をつけることー。様々な世界や人々のあいだに生まれる均 […]
「スティル・ライフ」池澤夏樹
池澤夏樹の原点に迫る作品を紹介します。科学と文学の融合を瑞々しい文体で描いた表題作に加え、父娘の間の距離感が独 […]
祝二周年!ホンタナマイルストーンスペシャル
お待たせしました!今週はホンタナのスペシャルウィーク第一弾、素敵なゲストをお招きして「自分のマイルストーンにな […]
二重らせんの物語 ~「匣の中の失楽」の感想から~
綾辻行人が裏表紙の推薦文にて「探偵小説というものの、ありとあらゆる魅力的な要素をぎっしり詰め込んだ玩具箱」と評 […]
「匣の中の失楽」竹本健治
戦後四大奇書のひとつを、おこがましくも紹介させていただきます。あの綾辻行人氏をはじめ多くの推理小説作家達の(や […]
お化け屋敷的小説 ~「悪の教典」の感想から~
次から次へと悪事を働く教師を描いた本作。高校という身近な舞台を描き、誰でも分かりやすい展開が”売れた”理由であ […]
「悪の教典」貴志祐介
今回はあえて「このミステリーがすごい!2011年国内部門第一位」、「週刊文春2010年ミステリベスト10国内部 […]
日本語でしか書けない小説 ~「螢」の感想から~
鬼才・麻耶雄嵩の世界を堪能したナリタ。日本語の特徴をうまく使ったどんでん返しに触発されたナリタは、自ら同じテク […]
「螢」麻耶雄嵩
忘れた頃にやってくる、タナカの新本格ムーブメント。今回は推理小説界に賛否両論を巻き起こし続けてきた鬼才、麻耶雄 […]
おかざき真里先生にたっぷり語ってもらおうスペシャル
今年最後のホンタナは、ななななんと漫画家・おかざき真里先生をお招きしてお送りいたします!!本当です!!しかも先 […]
不満がないということ ~「第六大陸」の感想から~
ホンタナ第12回以来の小川一水SF第二作品目となりました。「第六大陸」のような上下二巻の長編小説に挑む小川一水 […]
「第六大陸」小川一水
秋の夜長におすすめの作品を紹介します。2025年、民間企業によって立ち上げられた月面開発計画「第六大陸」。近未 […]
時を経て気づく ~「そらをみてますないてます」の感想から~
ホンタナ第二回「パタゴニア」から約一年半、あのとき語られなかった著者の背景が存分に描かれていることに満足するナ […]
「そらをみてますないてます」椎名誠
椎名誠の人生の集大成とも言える作品を紹介します。一九六四年、東京。深夜の地下室で皿洗いのアルバイトに明け暮れる […]
語り継がれる物語 ~「静かな大地」の感想から~
親から子、兄から弟、妻から夫、人から人へ向けて語る言葉たちをあつめて描いた宗形一族の叙事詩は、歴史小説にもドキ […]