「いやよかったよ」と満足したタナカ。児童文学ながら一つのエンタメとしても楽しめる本作。忙しさにかまけてしまうのは古今東西の人間の性(さが)ですが、本作でその原因となる、時間を盗む”灰色の紳士”たちとは一体何なのか。タナカはその正体を”死の恐怖”ではないかと考え、現代における”承認欠乏という死”についても思いを巡らせます。時間と命の尊さを描いた本作は、いつまでも読み継がれていってほしいと思います。
26:30〜 古典コテン「喜びも悲しみも幾歳月」木下恵介
41:10〜 感想回
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小説