漫画

見えないものが当たり前にいる風景 ~「ぎんぎつね」の感想から~

神社系マンガ「ぎんぎつね」の感想回です。落合さよりさんの溢れ出る神社愛が絵のタッチや物語の描き方などに如実に現れている作品でした。目に見えない信仰の対象をあえて愛くるしいぬいぐるみのような姿の神使たちによって擬人化させるというのは神社愛好家としては冒険的な試みだったのだろうと想像しますが、そのようにして描かれた見えざるものが当たり前のように人間とともに悩んだり迷ったり泣いたりしながら生きているのをここまで当たり前のように描かれると、まるでそんな日常が本当に我々の生活の奥行きとして広がっているのかもしれないというような不思議な気分になるマンガです。読んだ後で神社に行ったら少しお参りをする感覚が少し変わるかもしれませんよ。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)