2016.4.18 自分だけの神との対話 〜「沈黙」の感想から〜

「読めてよかった、大変な作品」と衝撃を受けたナリタ。宗教は人を救いも殺しもするという事実を前に、逃げることもできず苦しむ主人公。最も愛すべき存在を棄てるという「棄教」の中にも、ナリタは人間としての必要性を感じ取ります。宗教の名をとらない信念の形がはびこる現代においても、いやそれだからこそ、自分の中の信仰について考えてみるのもいいかもしれません。
(今回、録音ミスにより音声がいつもより聞きにくくなっています、ご容赦ください)

12:12〜 ホンタナBiz「ひねり出す力」内村宏幸
26:38〜 感想回
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2017.4.11 「沈黙」遠藤周作

タナカ史上最大級の衝撃作でした。キリシタン弾圧下の日本を舞台に、キリスト教を信じ敬う者たちの救いと苦しみを描いた本作。主人公ロドリゴは、師フェレイラが日本で棄教したという信じられない情報の真偽を確かめるべく、日本への密航を企てます。「なぜ、弱きわれらが苦しむのか」という悲痛な祈りを前に、神は沈黙したままであるという事実。何が、悪いのか。なぜ、幸せになれないのか。人の救いとは何なのか、タナカは大いなる困惑に陥ります。

18:28〜 ホンテナンス「全てのエピソードが聴けるようになりました」
30:00〜 紹介回
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2017.4.4 ゾーンが開く心地よさ 〜「武曲」の感想から〜

本作の楽しさがよくわからなかったタナカに対し、ナリタは剣道の立会い中に開く「ゾーン」の描写に心惹かれます。この動きしか有り得ないだろう、という最高の一本を繰り出すまでの心理は、剣道に限らず他の分野にも共通だとナリタは気づきます。それは翻訳しかり、お笑いのツッコミしかり。本気の集中が生み出す「ゾーン」の魅力に迫る感想回となりました。

10:33〜 メール紹介コーナー「星を継ぐもの」ジェームズ・P・ホーガン
26:18〜 感想回
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2017.3.28 「武曲」藤沢周

久しぶりにタナカの疑問本をご紹介します。HIP-HOPに夢中な高校生が、期せずして剣道にのめり込んでいく?!という青春小説で、今春に映画化も予定されている期待作であり、かつタナカとナリタの母校が舞台になっている、というのだから、これは盛り上がらざるを得ない!はずなのですが、タナカは腑に落ちないモヤモヤを感じます。さあ困ったナリタ、果たして快刀乱麻を断つことができるのか?!

12:50〜 古典コテン「病短編小説集」から「心臓病」ケイト・ショパン
26:24〜 紹介回
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2017.3.21 乳首見えない化問題 〜「服を着るならこんなふうに」の感想から〜

初心者向けファッション指南に激しく共感したタナカ。自分を高めるものとしてのファッション以前に、「自分は自分らしくあればいいんだ」と肯定するファッションがあるということー。私服を着る機会が多い人もそうでない人も、いやスーツの人も、自分らしさとTPOに合うちょっとしたコツを知りたい方には是非読んでいただきたい!ちなみにこの投稿のタイトルはタナカ的には結構大きい問題なのですがナリタにはそうでも無いようでしたね。個人差があるということですね。

10:04〜 解説の解説「病短編小説集」石塚久郎(監訳)
27:06〜 感想回
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2017.3.14 「服を買うならこんなふうに」縞野やえ・MB

「服を買いに行く服がない」人に朗報!今回はナリタによるファッション初心者向けの漫画をご紹介します。仕事はスーツだが私服は超適当な兄・祐介。おしゃれをする、服を買いに行くことそのものに拒絶反応が出るそんな兄を、ファッション好きな妹・環がド基本から指南します。ナリタが師匠からオススメされた教科書だけあって、漫画と補足コメントの組み合わせで大変分かりやすい本作。最新4巻も絶賛発売中です!

16:30〜 ホンタナBiz「はたらきたい」ほぼ日刊イトイ新聞
35:49〜 紹介回
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2017.3.7 男はバカで気づかない 〜「生還」の感想から〜

登山にのめり込む夫、愛想を尽かす妻、という構造は決して珍しいものではありません。しかしながら、そのすれ違いがじわじわと広がっていく様にナリタは戦々恐々とします。タナカは椎名誠の著作にも似たような状況があると指摘し、男がなぜ「気づかないか」そして「気づくことができたか」について話が広がります。登山を題材にした、夫婦とその周りの愛すべき人々の「生還」について考える回となりました。

17:54〜 ホンタナBiz「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」ケリー・マクゴニガル
32:02〜 感想回
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2017.2.28 「生還」ベック・ウェザーズ

1996年5月10日、エベレスト登山中に八名が遭難するという、エベレスト登山史上有数の惨事が発生しました。著者のベック・ウェザーズはこの登山に参加し、遭難し、そして奇跡の生還を遂げた男であり、この本の冒頭はその遭難劇から始まります。しかしながらタナカはこの本のタイトルには「遭難からの生還という意味だけではない」と読み解きます。一人の男、そしてその家族親戚がたどった苦難と救済のドキュメンタリーをお楽しみください。

15:28〜 翻訳かっ!「翻訳百景」越前敏弥
34:47〜 紹介回
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2017.2.21 睡眠という至福 〜「ぼくは眠れない」の感想から〜

人ごとではない不眠の恐ろしさを実感したナリタ。ふとしたキッカケで発症してしまう不眠症、そして世の中にはそれを上回って寝まくっている人がいるという事実。タナカは睡眠外来を受診したこともあり、「寝ること」について意外と人は語れるということに気付かされます。来るべき良質の春眠を目指して、もう一度睡眠について考えてみる回となりました。

14:56〜 古典コテン「二人の友」森鴎外
29:33〜 感想回
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2017.2.14 「ぼくは眠れない」椎名誠

早くも2017年の椎名作品を紹介します!精力的な活動を今も続けている椎名氏ですが、作家活動の初期から不眠症に悩まされていた、という衝撃的な告白から始まる本作。睡眠と不眠との関係、薬や酒によって引き起こされる睡眠の質、または睡眠を妨害する拷問などなど、新書らしく様々な情報を提供しつつ、著者の不眠にまつわる怖ろしい実体験を織り交ぜて話は進みます。睡眠を欲する全ての人に読んでいただきたい!

13:42〜 ホンタナ的ライフハック「ストレスフリーの仕事術」デイビッド・アレン
29:42〜 紹介回
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2017.2.7 ファンタジーの線引き・5年越しのUフォン論争再び 〜「白と黒のとびら」「精霊の箱」の感想から〜

ナリタの挑戦的作品紹介に対し、タナカ、辛くも読了!ほとんど理解できていないながらも、ファンタジーと科学とを融合しうる物語を前にタナカは畏怖の念を抱きます。そして話はファンタジーとSFとの境界線という”禁断の地”に踏み込むことに。5年前の「Uフォン論争」(第13回配信)を端に発する大きな宿題に、今夜ひとつの解答がもたらされるか?!ジャンルを越えて知的興奮を惹起する本作の凄さをお楽しみください。

10:28〜 ホンタナ的ライフハック「ファシリーテーション・グラフィック」掘公俊, 加藤彰
38:33〜 感想回
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2017.1.31 「白と黒のとびら:オートマトンと形式言語をめぐる冒険」「精霊の箱:チューリングマシンをめぐる冒険」川添愛

年明けの恒例行事となるか?!今回は久しぶりのナリタ紹介回です。魔法使い見習いの青年が、師匠の指導を受けながら様々な問題や謎を解き明かしていく、という、なんともまっとうすぎるファンタジー作品である本作。しかしながら、その根底に流れる原理原則は形式言語理論、情報工学、数学といった現実のハードサイエンスである、というのだからさあ大変(タナカ的に)。物語として、そして教材としての高い完成度を両立した本作を前に、いつも以上にナリタの多弁熱弁が冴え渡ります!

13:34〜 古典コテン「若返り薬」夢野久作(海若藍平)
24:57〜 紹介回
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2017.1.24 塚地さんが怖えーよ 〜「アイアムアヒーロー(映画)」の感想から〜

大泉さん映画をコンプリートしてご満悦のナリタ。ZQNというゾンビだけではなく、それに対する人間の恐ろしさが際立った本作。ナリタは特に、塚地さんの人間らしくも鬼気迫る演技に「Do The Right Thing」で描かれた人間の恐ろしさを垣間見ます。政府や巨大企業とは無縁な、一市民たちの善悪を描くゾンビ映画の楽しみ方について語って見ました。

14:05〜 古典コテン「二銭銅貨」江戸川乱歩
23:12〜 感想回
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2017.1.17 「アイアムアヒーロー」佐藤信介

2017年一発目は、我らが大泉さん主演の和製ゾンビ映画です!漫画家になる夢を捨てきれない日々を送る主人公、鈴木英雄。自分の漫画は日の目を見ず、彼女にも愛想を尽かされる日常が、ある日、崩れ去ります。ZQNと呼ばれる謎のゾンビが街中に蔓延する中、小市民の鈴木はどう生き延びるのか。タナカの「一番好きな大泉さん作品」をお楽しみください!

11:13〜 新コーナー「モノカイ」Coverbuddy for iPad Pro 9.7 (https://www.switcheasy.com/coverbuddy-97.php
23:18〜 紹介回
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2017.1.10 新春!今年は本気の内部監査スペシャル

明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願いいたします。そして今年もDr.キドによる内部監査が入りますが、今年はいつになく真面目な話が展開します。ついにホンタナにも本格的な是正措置が勧告されるのか?!タナカとナリタの打開策は?!三匹のおっさんの怪しくもテンション高めの新春スペシャルをお楽しみください。

10:22〜 ゲスト登場、DMAT(*)隊員について
42:42〜 2016年のまとめ
1:09:27〜 2016年ベスト配信

(*)DMAT (Disaster Medical Assistance Team)

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2016.12.20 年末!正しいことをしようスペシャル

2016年の最後を飾る回は、なんとエストニアと中継してお届けいたします。ゲストはタナカナリタと高校山岳部で同じ飯を喰らった、部長こと矢野翔さん!取り上げる作品はアメリカの人種差別をリアルに描いた「Do The Right Thing」です。後戻りできない対立と暴力を引き起こす「差別」を、人はなぜ止めることができないのか。任天堂のゲーム戦略、トランプ氏の選挙戦、エストニアに残るロシアへの禍根、SNSによる炎上と情報の鵜呑み、ピコ太郎、などなど、話は右往左往しながらも、発生源の見えない「差別」の恐ろしさについてたっぷり語った約二時間。忘年会が終わっても、忘れられない、忘れたくない作品を紹介してもらいました!

04:45〜  ゲスト登場
27:03〜  作品紹介
49:34〜  スカイプ・トランプ・エストニア
1:17:47〜 差別の発端と暴力の螺旋
1:46:19〜 炎上とピコ太郎
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BBCが選んだアメリカ映画100選はこちらから!
http://www.bbc.com/culture/story/20150720-the-100-greatest-american-films

 

本年もお付き合いいただきましたリスナーの皆様、そしてゲストの皆様には厚く御礼申し上げます。
来年もマイペースかつ自由な感じに続けていきたいと思いますので、引き続きご愛聴の程よろしくお願いいたします。
それでは、良いお年を!!

2016.12.13 人に蝕まれていく恐怖 〜「アウトブレイク」の感想から〜

「普通のホラーより恐怖映画」と、より現実味を帯びたパニックに戦慄するナリタ。病魔もさることながら、その周辺に跋扈する”人”の恐ろしさを様々な視点から描き出す本作。日常によくある生活、ちょっとしたきっかけの中で、人は感染し、健康を無残に奪われてしまう。その一線を食い止めるために日夜戦っている人々がいる…。彼らへの感謝と尊敬を禁じ得ない感想回となりました。

 6:07〜 アナザー(ヒ)ストーリー「NHKスペシャル”英雄たちの選択”」
16:09〜 感想回
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2016.12.6 「アウトブレイク」ウォルフガング・ペーターセン

2016年最後の紹介回となります。今シーズンもインフルエンザが流行しそうですが、病気の蔓延とその対策に命をかける人々の映画を紹介します。アフリカで発生した謎のウイルス疾患が、アメリカ本土で爆発的感染(アウトブレイク)!陸軍感染症医学研究所の主人公のチームは、感染経路と予防・治療方法を明らかにすべく奔走します。想像以上の感染力と上層部の策略の二重苦の中、人々をウイルスの脅威から助け出せるのか?!パンデミック、バイオハザードを扱った作品の中でも屈指の名作です!

7:54〜 古典コテン「『法律』からの抜粋『ミノス』」プラトン
22:33〜 紹介回
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2016.11.29 お前が悪いのだ…!〜「告白 コンフェッション」の感想から〜

マンガという媒体ならではのサスペンスを堪能したナリタ。冒頭の一コマ、さらにタイトルまでも伏線となる内容はさすが「カイジ」の福本サスペンス、さらに疑心暗鬼に震える表情が冴え渡るかわぐちテイストが唯一無二の迫力を生み出します。タナカとナリタはこの物語をあえて実写化するなら誰かという話題で盛り上がります。

17:40〜 ホンタナBiz「里山資本主義」藻谷浩介・NHK広島取材班
30:23〜 感想回
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2016.11.22 「告白 コンフェッション」福本伸行・かわぐちかいじ

「カイジ」の福本伸行、「ジパング」のかわぐちかいじ、豪華共作!雪の山荘(避難小屋)を舞台に、男二人が繰り広げるサスペンスをご紹介します。雪山という極限状態の中、ある”罪の告白”をした男と、それを聞いてしまった男。二人は避難小屋の中、救助が来るまで一晩を過ごさなければなりません。深まる疑惑、錯綜する思惑、そして臨界点を超えた男達の結末は?!濃密かつ疾走感あふれる一巻読み切り作をお楽しみください。

10:14〜 ホンタナBiz「共感力」平野秀典
30:50〜 紹介回
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