小説

確たる主題のリフレイン ~「マチネの終わりに」の感想から~

四十代前後の人々に届け!とタナカが紹介した本作は、確かに同世代のナリタの心にも届いたようです。しかしながら、「平野節」とも言える主題を繰り返す物語構成が気になって仕方ないナリタ。作品におけるテーマが確立していると、読者の自由な解釈は逆に束縛されてしまうというジレンマ。物語に深みがあるからこそ「逆算はできるけど、したくない」と悶えるナリタの姿は、読者としてのあるべき姿なのかもしれません。

16:20〜 翻訳かっ!「The Martian “Young Readers Edition”」Andy Weir
26:57〜 感想回
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