小説

「静かな大地」池澤夏樹

昨年からタナカがはまりだした池澤夏樹の世界が、ついにホンタナに登場。今回は中でも”著者が見えやすい”作品を紹介します。徳島から移民した宗形(むなかた)一族とアイヌの民との交流を描いた、著者自身のルーツにもせまる構想十年の大作です。異なる民族同士が共に生きようとする時、人はどのように強くなり、また弱くなるのか。そう遠くない頃の日本で確かにあった、大いなる自然と文明の叙事詩がここに語られています。
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