漫画

第5回「パーマネント野ばら」西原理恵子

「ホンタナ」で紹介する本は小説だけではありません。今回は鬼才・サイバラの個性的な作品群の中から、恋愛群像劇「パーマネント野ばら」を紹介します。恋愛モノはほとんど読んできていないタナカをもってしてもオススメしたくなる、恋のもつ怖ろしさと素晴らしさが詰め込まれた作品に対して、ナリタの反応やいかに?そしてさらに物語を楽しむサブ読本として、自伝的人生指南書「この世でいちばん大事な『カネ』の話」についても触れています。

コメント

  1. @tokokick より:

    はじめまして、いつも拝聴しています。

    これまでの放送を聴いて「眼球奇譚」と「楽園」を特に読んでみたくなり、先日購入しました。第5回は初めての読んだことがある本についての放送で、また違った感じで楽しむことができました。

    私が購入した際、「カネの話」のほうの帯には「母親として娘に教えたいこと」というようなことが書いてあったように思います。また、「パーマネント野ばら」についてタナカさんが仰っている通り、多かれ少なかれ女性にはそういうところがあると思います。

    私自身は女性なのですが、この2書にはそのメッセージ(?)において共通項があるように感じられ、それは「女(の子)がひとりでも生きていけるように」「恋愛に夢をみるなとは言わないけれども、現実を知っておけ」というようなことなのかな などという感想を持っていました。

    むしろ、「パーマネント野ばら」を恋愛モノと分類する男性でありながらこの2書を併せたのはどういう観点に由来するのか、とても興味が湧きコメントさせていただく次第です。

    おふたりとも今後とも週1の更新、無理なさらずに頑張ってください。楽しみにしています。

  2. Masamori Tanaka より:

    tokokickさん、はじめまして!そしてホンタナ初コメント、ありがとうございます!

    確かに、この二冊においてtokokickさんが感じた共通項を僕も感じました。ただ実感としては、おそらく女性のそれよりも感じ方は少ないんだろうな、という気がしてます。

    僕の場合は、「人はどうしようもない悪循環に陥ることがあり、時として命を失う」ことと、「そのどうしようもない状況でも人は輝ける一瞬がある」ことをどうだ!とばかり突き付けられたように感じました。前者は主に「カネの話」で、後者は「野ばら」で顕著でした。「野ばら」で描かれる恋の輝きはどうしようもない状況のどうしようもなさで引き立つわけですが、「カネの話」でその悪循環の怖ろしさを知ることで、更にかけがえのない瞬間であることを実感できるのだと思います。そういった効果も踏まえて、二冊あわせて読むと面白いんじゃないかなと思った次第です。

    考えるな感じろ的な読み方をしているのでうまく伝わったか不安ですが、少しでもご参考になれれば幸いです。他に紹介した本も興味を持っていただけたようで、とても嬉しく思います。これからも色々な話題で盛り上げていきますので、またお気軽に感想などいただけたらと思います。
    それでは、また来週をお楽しみに!
    (タナカ)

  3. Hiroki Narita より:

    tokokickさん、

    コメントをどうもありがとうございました。この二著を勧められて読んでみた僕なりの感想については来週配信分でまた話させていただきたいと思いますが、僕はタナカにこの二著を同時に薦めてもらってすごく良かったと個人的に思ってます。それぞれが描かれているテーマを「女」と「金」と事後的に区別することはできますが、とはいえそれらはお互いを相補うような緩やかな繋がりを持っているのを併読していて感じました。よろしければ次回にもお付き合い下さればと思います。

    ありがとうございました。

    ナリタ

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