2014.9.16 本当に優しくするとは何か 〜「タフラブという快刀」の感想から〜

配信的には先週に引き続きですが、収録的には久しぶりにナリタが戻ってきました!この空白の時間に起こった出来事をふまえ、ナリタは「人に優しくすることとは何か」という観点から「タフラブ」について考察を進めます。手を差し伸べることと見守ることの天秤をどのように見極めるべきなのか。答えなき問いについて語ってみました。

23:56〜 ホンタナ的ライフハック「たてコラム
39:03〜 感想回
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2014.9.9 「タフラブという快刀」信田さよ子

お待たせしました!本編の再開です。夏の終わりが近づきつつある中でご紹介するのは、聞き慣れない「タフラブ」という概念の解説書です。妻と夫、親と子、人と人とが愛し合うとき、手を差し伸べるのではなく、時にそっと見守るべき場合もあります。尽くしたい気持ちを抑え、耐えることーそれが「タフ」な「ラブ」。愛するゆえの不幸やしがらみに悩むタナカの気分がスーッと軽くなった、快刀乱麻を断つ名指南書です。

14:34〜 古典コテン「ヒルベルト訪問記」高木貞治
32:36〜 紹介回

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2014.1.14 「薬指の標本」小川洋子

2014年一発目の作品は、妖しくも強烈な短編集をご紹介します。恋愛の痛みと恍惚を描く…部分よりも、登場する建物、職業、小道具、そしてタイトルまで、ありとあらゆる部分にタナカを嬉しくさせる「あやしさ」をたたえる表題作。そしてこれまたそそられる「六角形の小部屋」の二編を収録した、インパクトからは薄すぎるくらいの本作はタナカの小川扉を一気に押し開けました。

13:00〜 古典コテン「饗宴」プラトン
49:00〜 紹介コーナー

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2013.8.6 「ラブリーボーン」ピーター・ジャクソン

不慮の死を遂げた人物が現世の人々を陰ながら見守るという話はよくよくあるものです。この物語も、14歳の若さで命を奪われた少女が、残された家族、友人、そして犯人のその後の生活を見届けるという話が美しく描かれます。しかしながら終盤にタナカにとって価値観がひっくり返るような展開が訪れるのですが…この反応はタナカだけなのか、それとも世の男性がそう思うのか。悲しくも美しい死生観が描かれた作品の魅力を語ってみました。

17:50〜 古典コテン
43:05〜 作品紹介
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2013.6.18. 死に全力で寄り添うということ 〜「ぼくがいま、死について思うこと」の感想から〜

「死にゆく者」として著者がその思いをまとめた本書。ナリタは身近な人の死に向き合った経験をふまえながら「見送る者」としての感想を語ります。自らの死に対する恐怖、そして大切な人が死にゆく喪失感、そこに向き合い寄り添うことは並大抵のことではありません。いつかは来るその時の迎え方について、タナカとナリタの思いを語ってみました。

6:13〜 古典コテン「ベルサイユのばら」
22:40〜 感想回
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2013.6.4 101回目のプロポーザル 〜プラトン「国家」のイデア論をもとに〜

2週にわたってお送りしてきたマイルストーンスペシャル、ブランドニュースペシャルの興奮冷めやらぬ第101回の放送です。今回は今までホンタナで議論されてきた様々なトピック(言語、哲学、人間、科学、省略と強調、道徳、正義、自己愛、恋、旅、歌、オシャレ、などなど…)に関するひとつのナリタ的収束点のお話をさせていただきたいと思います。不勉強は重々承知ながらも、プラトンのイデア論を参照しつつ、人間として生きることのあり方について思うところを語ってみます。

27:50〜 新コーナー「タイトリング!!」
50:50〜 作品紹介
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2013.5.7 新生活が不器用でもいいじゃない 〜「四月物語」の感想から〜

新しい環境になかなか馴染めず、しかしながらひたむきに暮らしていく主人公の姿に深い感銘を受けたナリタ。タナカ・ナリタの両氏が経験したほろ苦い思い出をふまえながら、「春」と人との関連性について思いを馳せてみました。

27:15〜 メール紹介コーナー
37:38〜 感想回
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2012.10.30 時を経て気づく 〜「そらをみてますないてます」の感想から〜

ホンタナ第二回「パタゴニア」から約一年半、あのとき語られなかった著者の背景が存分に描かれていることに満足するナリタ。物語の中でおおきく変化する時の流れ、そしてそれを読む自分たちの時の流れから気づいたことについて語ってみました。
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2012.10.23 「そらをみてますないてます」椎名誠

椎名誠の人生の集大成とも言える作品を紹介します。一九六四年、東京。深夜の地下室で皿洗いのアルバイトに明け暮れる青年がいた。一九八八年、タクラマカン砂漠。烈風と渇きに耐えながら夢に描いた場所へと歩き続ける男がいた。血と汗にまみれ世界を旅してきた著者の中に流れる熱き思いが、時間も場所も越えて描く「人生のクライマックス」。この本に出会えて本当によかった。
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2012.9.25 「静かな大地」池澤夏樹

昨年からタナカがはまりだした池澤夏樹の世界が、ついにホンタナに登場。今回は中でも”著者が見えやすい”作品を紹介します。徳島から移民した宗形(むなかた)一族とアイヌの民との交流を描いた、著者自身のルーツにもせまる構想十年の大作です。異なる民族同士が共に生きようとする時、人はどのように強くなり、また弱くなるのか。そう遠くない頃の日本で確かにあった、大いなる自然と文明の叙事詩がここに語られています。
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2012.9.4 3度目の恋スペシャル

第10回の恋空スペシャル、一周年記念のおかざき真里作品スペシャルに続き、今回はゲストに谷真理子さん(@mariko_ish)をお迎えして恋愛をテーマに語りあいます。取り上げる作品は谷さんの生涯三本の指に入るという珠玉の一作、小池真理子の『恋』です。過去2回の恋愛談義を聴き、「こいつらなんにもわかってねえ!」と立ち上がった谷姐さんの挑戦と期待にタナカ・ナリタは(3度目の正直として)応えることができるのか!あらゆる恋の形を一冊に凝縮したかのような作品に対する三者の思い思いの感想戦をどうぞお楽しみ下さい。
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2012.7.31 「JUNO/ジュノ」 ジェイソン・ライトマン

いよいよ本格的に暑くなってまいりましたが、皆様お元気でしょうか。というわけで、爽快というにはテーマが重いですが、なぜか晴れ晴れとした気分になる映画をご紹介します。ひょんなことから妊娠してしまった女子高生ジュノの物語ですが、この手の話にありがちな陰湿で投げっぱなしな展開とは一味ちがう、合理的かつ明るい雰囲気に目を奪われます。親子とは、家族とは、そして人を好きになるとは?タナカの「倫理観が崩れる」ほど、複雑なのに愛おしい人々のつながりを見事に描いた作品です。
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2012.6.5 大風呂敷のたたみ方 ~「エッジ」の感想から~

「旅行に持っていくとしたら、俺は『楽園』より『エッジ』を選ぶ」ほど、タナカの予想に反して高評価をつけたナリタ。作者が広げた大風呂敷をどうたたむか、そこに読者の期待は集中します。完成度の高さ、伏線回収、大団円、どんでん返し・・・同じたたみ方でもタナカの期待は風呂敷からこぼれ、ナリタの期待は風呂敷に包まれる、その違いはどこにあるのか。新コーナー(?)含めお楽しみください。

2011.11.22 優しく生きるとは何か ~「小暮写真館」の感想から~

『小暮写眞館』の帯には「数かぎりない伏線の終着駅 小説史上最高に愛おしいラストにあなたは何を思う、誰を想う?」とありますが、この物語で描かれる数々の伏線はそれぞれが人々の優しさのあり方と、それぞれが優しくあろうとするが故のすれ違いや摩擦を巡るストーリーを綴っていると思います。言いたいことをあえてぐっと飲み込む優しさ、誰かを傷つけようともあえて立ち上がって想いを吐き出す優しさ、約束を貫く優しさとあえて約束を括弧に入れる優しさ、誰かのためを想いあえてその人から離れようとする優しさと噛み付いても傷つけても一緒にいる優しさ、等々。今夜はそんな優しく生きることの難しさについてまたこの二人がああでもないこうでもないと各々の思いを語ります。