2016.7.5 フォーエバー金ロー 〜「クール・ランニング」の感想から〜

サクッと見られることに満足するナリタ。大きなひねりもなく、山積みの問題はラッキーにも解決され、なんだかんだあって最後は感動する、という、まさに金曜ロードショーで放送するために生まれてきたような本作。これを深読みするのは野暮というものでしょう。したがって感想回もサクッとまとまったわけです、そうなんです。

7:42〜 古典コテン「遊星からの物体X」ジョン・カーペンター
17:23〜 感想回
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2016.6.14 「山と食欲と私」信濃川日出雄

※今回も一部音声が聞き取りにくい箇所があります。大変申し訳ありませんが、ご容赦ください。

昨年突如としてアウトドア活動を再開し周囲を驚かせたナリタ。そんな彼をさらにこちら側へと引きずり込むべく、タナカは今年も山関係の作品を紹介します!「単独登山女子」を自称する会社員・日比野鮎美が、ブームに踊らされることなく、自分に合ったペースと山行を楽しむ姿が大変うらやましい!山登り「あるある」も満載で、ビギナーから熟練者まで楽しんでもらえる作品です。

10:35〜 古典コテン「蟹工船」小林多喜二
20:45〜 紹介回
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2016.5.17 「かわいい夫」山崎ナオコーラ

「人のセックスを笑うな」の著者のエッセイ集を紹介します。家族や社会、そして自分自身のあり方について、日常のささいな出来事を交えながら書き出される小編たち。平易かつ親しみやすい文体でありながら、時に目を見開かれるような表現力にタナカは感銘を受けます。なんとも優しい表題とイラストですが、決して夫婦のノロケ話ではありません。「かわいい夫」のナリタの反応やいかに?!
0:00〜 フリートーク 池澤夏樹トークショー
14:55〜 古典コテン「幸福論」ラッセル
23:56〜 紹介回
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2016.4.26 「君に届け(映画)」熊澤尚人

「春とはひねくれる季節である」と言ってはばからないタナカですが、それでもオススメしたい青春群像劇を紹介します。その容姿から”貞子”とあだ名をつけられた黒沼爽子(さわこ)と、爽やかすぎる人気者の風早翔太。二人は入学式の日の出会いから、お互いを特別な存在と感じながらもすれ違いが多く、なかなか想いを届けることができません。高校生活の中、様々な経験をへて成長していく二人と友人たちの姿は、シンプルながら胸に響く者があります。春が好きな人もそうでない人も、ぜひ!

13:40〜 古典コテン「『100分 de 名著』の『アドラー 人生の意味の心理学』」
27:28〜 紹介回
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2016.3.1 かわいい比較論 〜「無印結婚物語」の感想から〜

「恐怖小説ですらある」と、ナリタは本作が描く結婚のもうひとつの側面に戦慄を覚えます。「こんな人だとは思わなかったー」「なんで私だけがこんな目にー」思い描いていた理想と現実との乖離。ナリタはそこに見え隠れする、何かと比較してしまう心理について切り込んでいきます。そのキーワードは「かわいい」?!結婚に限らず、個と個がそれぞれを尊重し合うことの意義について語り合っていますので、多少のノロケはどうぞご容赦願います!

10:22〜 古典コテン「死後」正岡子規
22:55〜 感想回
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2015.11.17 本質を見極める(全体から?細部から?)〜「アイデアを探せ」の感想から〜

ショートショートの名匠が魅せるテクニックに感銘を受けたナリタ。「大雑把に全体を見ること」と「細部を極めること」は相反するものなのだろうか?ともに本質を見極める手法としてはむしろ同じなんではなかろうか?物語の作り方から、物理、数学への取り組み方へと話題は広がります。普遍的な事象を、極限まで削りだすことは数式もショートショート同じなのかもしれません。

15:45〜 ホンタナ的ライフハック「パジャマをたたむ話」おぎやはぎのメガネびいき
30:19〜 感想回
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2015.11.3 「アイデアを探せ」阿刀田高

今回はワケあって二回連続で紹介回をお届けいたします。数々の長編・短編・ショートショートを生み出してきていた著者のアイデアの源泉を惜しみなく披露する本作。アイデアの見つけ方はもちろん、大小のアイデアをいかに作品に結実させるかといったテクニックを作者の実例を交えながら解説してくれます。「妄想族」にあえぐタナカの一助となるか?!エッセイとしても楽しめる新・発想本です。

10:15〜 古典コテン「文法の原理」イェスペルセン
34:35〜 紹介回
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2015.10.20 共感、傍観、菊池寛 〜「壬生義士伝」の感想から〜

「人に刃を向けることすらも共感できる」と絶賛のナリタ。登場人物たちが良心の呵責に悩みながらも生きる姿…そういう作品が好きだ、とナリタは再確認します。雑食の割に好き嫌いのあるタナカは、ナリタのスタンスに触発され、あらためて作品との向き合い方について考え始めます。意外なところから盛り上がりを見せる感想回となりました!

13:35〜 古典コテン「無名作家の日記」菊池寛
39:35〜 感想回
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2015.9.22 作家が愛する事実 〜「ひとり旅」の感想から〜

「これが人間のできることなのか」と驚きの色を隠せないナリタ。史実というドラマを描くため、ほんの一行の描写のために各国を飛び回り、または納得のいかない作品は何度でも白紙に戻すという著者。想像力の限界を知り、事実を重視する。言葉では簡単ですが、途方もない労力と、埋もれた物語を探る嗅覚の鋭さに、タナカ・ナリタはタジタジするばかり。ノンフィクションの巨人、ここに極まれり!
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15:33〜 古典コテン「物を大切にする心」種田山頭火
28:47〜 感想回

2015.9.15 「ひとり旅」吉村昭

ドキュメンタリー作家の大家、吉村昭のエッセイ集を紹介します。歴史、戦史における大小の事件を綿密な取材力で書き上げる著者。「現実は小説より奇なり」をモットーに、資料探しに北へ南へ奔走する姿、そしてその資料から見いだしたものを小説へと昇華させる著者の姿は圧巻の一言。吉村作品のひとつの文章に込められた意味と深さをあらためて味わえる作品です。

7:46〜 古典コテン「受動的抵抗の倫理と実行」マハトマ・ガンジー
19:02〜 紹介回
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2015.8.11 教えること、育てること 〜「北村薫の創作表現講義」の感想から〜

創作活動のみならず、教育についての指南書としても「いい本だ」と太鼓判を押したナリタ。自分なりの道を見いだすために必要な技術や経験を伝えることは、容易ではありません。自分が見つけた「良いもの」を、他者に押し付けず、かつ興味を持ってもらうためにはどうすればよいのか。創作を通じた人と人との関わりについて話題が膨らみます。

11:57〜 古典コテン「ねむい」チェーホフ
20;57〜 感想回
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2015.7.7 邦画でもやればここまでできるのに 〜「K-20 怪人二十面相・伝」の感想から〜

またしても「冒険活劇感」だけではナリタの心を動かすことが出来なかったタナカ。小説の1ページの中に熱いたぎりを感じるように、映画のワンシーンごとに熱い何かを感じたいと願うナリタ。前作「お茶にごす。」に引き続き、面白さを共有することの難しさを実感する回になりました…タナカです…。

12:03〜 古典コテン「単独行」加藤文太郎
21:20〜 感想回
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2015.6.30 「K-20 怪人二十面相・伝」佐藤嗣麻子

邦画活劇を紹介します。第二次世界大戦を免れた「もうひとつの日本」にて、攻防を繰り広げる明智小五郎と怪人二十面相。サーカス団員の主人公は、ひょんなことから怪人二十面相の濡れ衣をきせられ、その誤解を晴らすべく本当の二十面相の姿を追い求めます。「本格推理」のエッセンスと、サービス精神あふれる娯楽性とを見事に両立させた、日本の新しいエンターテイメントをお楽しみください。

9:19〜 古典コテン+翻訳かっ!「翻訳の難しさ」神西清
27:59〜 紹介回
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2015.6.9 説明と描写のあいだ 〜「魔術はささやく」の感想から〜

物語のオチだけでなく、作品全体が醸し出す雰囲気を楽しんだナリタ。このさりげない、かつ唯一無二の作風のすごさは北上次郎氏の解説によって凄みを増すことになります。面白さとは何か。描写とは何か。物語の奥深さについて再考させられる一冊となりました。

14:49〜 古典コテン「梟鳴く」杉田久女
27:42〜 感想回
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2015.5.12 科学者のぶれない軸 〜「インターステラー」の感想から〜

「面白かった!」久しぶりに明快なナリタの反応を得てホッとするタナカ。科学者らしいスタンス、衝突、そして欺瞞が描かれ、前回紹介作とは真逆の「誰も嫌な人がいない」とナリタも大絶賛。細部に宿った神々がついにホンタナにも微笑みます(?)。
24:50〜 古典コテン「西洋の丁稚」「日本の小僧」三遊亭円朝
35:55〜 感想回
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2015.4.28 正義感の省略 〜「Mr. ビーン カンヌで大迷惑?!」の感想から〜

「俺が納得できる人は一人として登場していなかった!!」叫ぶナリタ、「マトモって何だい?!」吠えるタナカ、二人の正義感が真っ向から対立します。倫理的におかしい言動をさしおいてハッピーエンドを迎えることが真のハッピーエンドなのだろうか?面白ければコメディはそれでいいのか?Mr. ビーンはホンタナの二人をも騒動へと巻き込みます!

14:22〜 古典コテン「小説家たらんとする青年に与う」菊池寛
28:49〜 感想回
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2015.3.17 本棚に残る条件 〜「フィンランド・サガ」の感想から〜

案の定この作品に困惑を隠せないナリタ。面白くなりそうな片鱗を見せながら、やはり作品としては微妙の域を出ない内容は残念としか言いようがない。にもかかわらず、本断捨離を繰り返すタナカの本棚に残り続ける理由とは何か。物語にかけるタナカの嗜好がまたひとつ明らかになります。

13:40〜 古典コテン「非暴力」マハトマ・ガンジー
23:52〜 感想回
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2015.3.10 「フィンランド・サガ(性)」吉田貴司

フィンランドの風土を語る上で欠かせないサウナ。本作では、日本プロサウナチャンピオンがサウナで人々と時間を共にします。…そう、それだけなのです。フィンランドとサウナとの文化的考証や、悩める現代社会における癒しや、短編として洗練された物語展開など、本来ならオススメしたいポイントを全くスルーして、物語はただひたすら汗を流すだけ。いや、それこそが本来の「サウナ」なのか?人がサウナに入るのは「そこにサウナがあるから」なのか?考えれば考えるほど分からなくなる、異色作です。

23:38〜 古典コテン「茶の本」岡倉天心
34:35〜 紹介回
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2015.3.3 絶対妄想力 〜「原稿零枚日記」の感想から〜

「これは…かなわんわ!」とナリタが叫んだ!虚構と現実、彼岸と此岸を行き来する作品は多かれども、それらを結びつける本作の妄想力にナリタは打ちのめされます。非凡なる物語を生み出す原動力となる「事象と事象とを結ぶ力」は、いかにして生まれ、いかにして育まれるのか。小川作品の素晴らしくも恐ろしい妄想力の魅力について語ってみました。

12:37〜 古典コテン「書物を愛する道」柳田國男
20:57〜 感想回

2015.1.13 「時計館の殺人」綾辻行人

新年一発目から、タナカ、飛ばします!新本格の大御所、綾辻行人の不朽の名作を今回は取り上げます。謎の建築家・中村青司が手がけた館には必ずある仕掛けがある、という「館シリーズ」。中でも本作は、そのスケール、トリック、雰囲気、構成、そして大どんでん返しと、すべての要素が絶妙かつ絶好の配置で組み合わされた、これぞ推理小説というべき作品です。タナカを小説の世界へ誘った、運命の一冊をお楽しみください。

そしてなんと!!我らがナリタ氏が処女作を上梓しました!!
専門書ではありますが、興味のある方はぜひポチっとな!!

19:14〜 古典コテン「パイドン 魂の不死について」プラトン
35:32〜 紹介回
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