2013.10.29 羽目の外し方がわからない 〜「林さんチャーハンの秘密」の感想から〜

料理長という視点から怪しい探検隊の魅力、そして野外料理の魅力に迫る本作。名脇役としてあくまでかざらない姿勢のリンさんに感銘を受けたナリタは、「もし自分が怪しい探検隊に加わったとしたら」という仮定を持ち出すが…。野外屋内にかかわらず、仲間との”腹を割った”話をすることの楽しさ、そして難しさに迫ります。

19:00〜 私も投稿してみました
29:00〜 感想回
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2013.10.22 「林さんチャーハンの秘密」林政明

運動の秋、食欲の秋、そして読書の秋!今回は秋の三大欲求(?)を満たしてくれる隠れた名著を紹介します。ごぞんじ怪しい探検隊の料理長「リンさん」ーあやしい隊員たちの絶大な信頼を得ている「リンさん」ー真摯で朴訥な、しかしやっぱりすこし”あやしい”「リンさん」ー。野外料理と向き合うことの楽しさを語る文章、さらに写真やイラストもふんだんに盛り込んでお送りする、ゼイタクな一冊です。

5:26〜 古典コテン 「智恵子抄」高村光太郎
19:53〜 紹介回
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2013.10.8 タナカのレシピ 〜「あやしい探検隊 北へ」の感想から〜

「タナカを作る上で、ある時期に『あやしい探検隊』を調合するというのはよく分かる」と評するほど、本作の影響力の強さを実感したナリタ。そしてタナカのみならず、「水曜どうでしょう」のメンバーにも及ぼしたであろう、仲間とまじめにバカをする面白さについても言及します。今回の感想回はわけあってXXXをXXながらの収録で、不真面目と思われるかもしれませんが、何卒ご容赦・ご笑聴いただければと思います。

10:55〜 メール紹介コーナー
20:37〜 感想回
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2013.8.20 「てっぺんで月を見る」沢野ひとし

今年の夏は久しぶりに山登りを堪能してきたタナカ。ということで、今回は一人の山好きによる山のエッセイをご紹介します。低い山高い山、登る前登った後、そして登っていないときなど、山を心に抱きながら生きていく日々が味のあるイラストと共に淡々と描かれます。登山家にありがちな自己表現の押し付けから一歩引いた、イラストレーターらしい山の叙情性を味わえる一冊です。

18:43〜 私も投稿してみました「ど忘れクイズ、ヒントが雑!」
40:43〜 紹介回
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2013.8.6 「ラブリーボーン」ピーター・ジャクソン

不慮の死を遂げた人物が現世の人々を陰ながら見守るという話はよくよくあるものです。この物語も、14歳の若さで命を奪われた少女が、残された家族、友人、そして犯人のその後の生活を見届けるという話が美しく描かれます。しかしながら終盤にタナカにとって価値観がひっくり返るような展開が訪れるのですが…この反応はタナカだけなのか、それとも世の男性がそう思うのか。悲しくも美しい死生観が描かれた作品の魅力を語ってみました。

17:50〜 古典コテン
43:05〜 作品紹介
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2013.7.30 「さくっと読む」を楽しむ 〜「ビッグボートα」の感想から〜

タナカの狙いどおり、分厚い本ながらさくっと読み終えたナリタ。単純で分かりやすい内容ながら次へ次へと読み進めさせる魅力を語っているうちに、なぜか話しはB級映画の面白さについて脱線します。隠れた名作を見つける喜びにはA級もB級も関係ないのだろうか?!

6:36〜   タイトリング!
41:04〜 感想回
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2013.7.23 「ビッグボートα」赤川次郎

多くの人に愛される赤川次郎作品の中でもめずらしい、著者初の海洋冒険ロマンを紹介します。壮大なプロジェクトにかかわる人々の攻防を、あの親しみやすい文体がどう描くのか。また、タナカが今読み返してあらためて思う面白さとは。実話をもとにした隠れた名作の魅力に迫ります。

12:23〜 タイトリング!
30:30〜 作品紹介
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2013.7.9 「スティル・ライフ」池澤夏樹

池澤夏樹の原点に迫る作品を紹介します。科学と文学の融合を瑞々しい文体で描いた表題作に加え、父娘の間の距離感が独特の表現で描かれる「ヤー・チャイカ」の二つの短編の魅力について語ってみました。フリートークではご存知ザキさんからの興味深いビジネス書の読み方についても紹介しています。

11:15〜 私も投稿してみました『伊集院光の深夜の馬鹿力・空脳のコーナー』
35:50〜 作品紹介
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2013.7.2 僕らの旅は終わらないスペシャル(後編)

いよいよ話は本格的に旅の核心へと迫ってきました。金さんが旅の中で出会った”奇跡”、そして旅を終えた今だから分かること、さらにこの旅のフォトブックの魅力など、ホンタナ性高気圧を発生させながら四人の話は熱を帯びていきます。次第に勢力を増すトークの中から今回はホンタナ初の試みとしてリスナーの皆様へのお知らせも配信内で登場します!お聴き逃しなく!

00:16〜  ピンクのサッカーボール
21:20〜  旅をするように生きていくこと
39:55〜  フォトブック制作秘話
1:02:30〜 終わらない旅
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旅のゴール間近、愛媛西岸(「旅の現象学」より)

2013.6.25 僕らの旅は終わらないスペシャル(前編)

僕らが旅に出る理由スペシャル」から約一年、ゲストにお招きした金相輝さんが無事、日本へと戻ってきました!これはもうさっそく話を聞かせてもらうしかない!ということで、旅の余韻に浸っている金さんにふたたびご登場願うことになりました。さらに彼の旅の記録であるブログ「旅の現象学」の一番の読者として金さん・ナリタ両氏の先輩の藤田浩孝さんもお迎えし、男四人で梅雨空もぶっとばすアツい旅トークを繰り広げます。
ホンタナ史上最長の収録につき、前後編の二週連続でお届けいたします。

2:30〜    ゲスト登場
24:40〜  旅の概要
48:40〜  「旅の現象学」
1:13:20〜 自らの足で前へ進むこと
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旅のスタート、ポルトガル・ロカ岬 (「旅の現象学」より)

2013.5.14 ホンタナどうでしょう 〜水曜どうでしょうに学ぶ対話力、腹を割って話そうスペシャル〜

今回の放送を持って、ホンタナもお陰様で2周年を迎えることができました。ここまで続けてこれたのはひとえに暖かく支えていただいたリスナーの皆々様のお陰です。どうもありがとうございました。2周年を記念すべく、来週再来週とスペシャル回をお送りいたしますので、皆様どうぞお楽しみください。その直前回として、今回はタナカ・ナリタの最近のお気に入りTV番組「水曜どうでしょう」を取り上げ、台本なしの車中など密室でのなにげないまんじりとしない会話がなぜこれほど面白いのか、思う所を自由に語る緩い回です。これを聞いてあなたも「どうバカ」の一歩を踏み出しましょう! ホンタナ3年目もどうぞ宜しくお願いします。
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2013.4.2 二重らせんの物語 〜「匣の中の失楽」の感想から〜

綾辻行人が裏表紙の推薦文にて「探偵小説というものの、ありとあらゆる魅力的な要素をぎっしり詰め込んだ玩具箱」と評した日本四大奇書の感想回です。奇妙な探偵小説マニアサークルのメンバーが織り成す、謎が謎を呼ぶ展開、作中作を多用しためくるめく「さかさま」な世界観、ディープな「理想の犯行」「理想の探偵小説」談義などなどを通じて、読者は一方で探偵小説のいろはを見せつけられ、他方でアンチミステリの先駆けとなった数々の破壊的意匠に驚かされることになるでしょう。お楽しみください。
15:30〜 古典コテン「少女病」田山花袋
33:55〜 「匣の中の失楽」感想
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ナリタの人生を変えたドラマをたっぷり語ろうスペシャル

年の瀬も差し迫ってまいりました。ホンタナの2012年もラストスパート、ということで、年末スペシャル第一弾として五ヶ月ぶり三度目のナリタによる紹介回をお送りします。かつてドラマニアの異名をとるほどのドラマ好きだったナリタ。そのきっかけでもあり、そして現在の進路へ進む分水嶺となった名作中の名作、三谷幸喜脚本「王様のレストラン」について、たっぷりどっぷり語ってもらいました!
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2012.12.4 「わたしのマトカ」片桐はいり

女優、片桐はいりの初エッセイ集を紹介します。名作「かもめ食堂」の舞台となったフィンランドのヘルシンキを中心に、撮影の裏話やファームステイなど一歩ふみこんだ情景があたたかく描かれます。独特の雰囲気を持つ著者ならではのマトカ(=旅)をお楽しみください。
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2012.11.27 脇役度を極める 〜「中の人などいない」の感想から〜

ハテナ系の本にありがちなつまらなさを一蹴し、感動すら覚えるほどの内容に満足のナリタ。特に先の震災に関連した、多くの人と「家族」のような関係になりたいという著者の思いがつまった”目先のことにとらわれない芯のとおったユルさ”は必読。中の人はいなくとも存在感あふれるツイッター名脇役の魅力について語ってみました。(このエピソードを聴く

2012.9.11 「グッドモーニング・ベトナム」バリー・レヴィンソン

1965年、ひとりの男がベトナムの地に降り立った。その名は、エイドリアン・クロンナウア。混迷深まる戦況に、兵士たちの士気を上げるべくクレタ島から呼び寄せられたその男は、特殊部隊でも戦略家でもない、ラジオDJだった―。ド派手なアクションも、押し付けがましい主張もない、ひとりのDJとその周りの人々との間で描かれる「戦争」。決定的な溝がありながらも、音楽やスポーツを通じて笑いあえる軍人と民間人の姿は、いわゆる悲惨な事実とはまたちがう戦争のむずかしさを感じさせます。「となり町戦争」「ローレライ」に続く戦争作品、これを語らずに夏は終えられない!
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2012.6.19 個人の魂を描く 〜「羆嵐」の感想から〜

獣害事件の恐ろしさ、人間の弱さを堪能したところで、「あえてノンフィクションという形態を取る意味とは?」という問いがわきあがったナリタ。小説よりも奇なる事実を描く、極限の人間心理を垣間見る、などなど、ノンフィクションの面白さを掘り下げていく中で、タナカとナリタは吉村昭作品のもつ「人を描く」ことの奥深さに気づかされます。淡々と、長くは語られない物語ですが、やはりその重みと深みは読み返し系ならではの味わいがありますね。最後までお楽しみに!

2012.5.22 まやかしの希望は絶望よりも邪悪である ~「模倣犯」の感想から~

本作は架空の犯罪を扱っており、読者は神の視点によって物語の真実を知ることができます。しかしながら真実を知りえない登場人物(≒現実の私たち)は、犯罪に巻き込まれることによって苦悶し、その中から希望を見出そうとします。その希望すらもまやかしだった時、人はどうなってしまうのか―。大長編を読み切った感にあふれるナリタは、その琴線に触れた登場人物を比較して犯罪の理不尽さ、やりきれなさについて語り、タナカはなぜか上司のグチや社会批判に脱線しながらも善良な人々が救われない世の中を憂います。とにかく声を大きくして言いたい、犯罪、ダメ、ゼッタイ。

2012.5.15 「模倣犯」宮部みゆき

先週の興奮冷めやらぬタナカとナリタですが、気を取り直して、ひきしめて参ります!二年目突入一発目に紹介するのは、宮部文学の最高傑作ともいえる長編犯罪小説です。ひとつの凶悪な犯罪事件が始まりそして終わるその過程に、どれだけの人々が巻き込まれるのか、そして苦しまされるのか、こんなにも描き切った小説をタナカは他に知りません。それにはこれだけの長さが必要だったんだと読了後に気付かされます。娘さんをもつ方、もちたい方、または自分が誰かの娘である方には特に読んで頂きたい。長編小説がもつ右往左往的な真価を最大限に発揮した大作です。

2012.4.24 「阪急電車」有川浩

新年度になって、ようやく新生活に慣れてきた方も多いと思います。かくいうタナカも、この春から満員電車に揺られて通勤するようになりました。というわけで今回は通勤通学のお供にもってこいの短編集をご紹介します。宝塚線を舞台にし、各駅ごとに章だてられた構成が目を引きますが、そこに登場する人物もまた魅力的です。婚約者を寝取られた女、亭主に先立たれた老婦人、はたまた初々しい大学一年生や社会人彼氏をもつ女子高生…。電車という、限られた時間と空間の中でこそ表れる人間性を、見事に切り取った作品です。(注:老婦人を演じたのは「大竹しのぶ」ではなく「宮本信子」でした。)