2011.9.13 第18回 ”自由”研究 ~「北極海へ」の感想から~

カヌーに近いあるモノを初体験し、なんとなく著者の目線が分かったような気がするタナカとナリタ。しかし、”俺は自由である”という感覚までもリアルに想像するのはなかなか難しい。「自由って、なんなんですかね」というナリタの素朴で深い問題提起を発端に、『鞄(安倍公房)』や『パタゴニア(椎名誠)』などを参考にして、自由であること、自由を追い求めることの重要性について、自由に語り合ってみました。

第17回 関連書籍

併せてどうぞ!

「旅へ -新・放浪記(1)-」野田知佑
日本中、そしてヨーロッパを放浪し、帰国してなお自由を求め続けた著者の、若き苦悩の時期を綴った自伝的エッセイ。いま自分は何をすべきか、悩み、傷つき、刹那的な達成感の後に訪れる深い虚無感にもだえ、それでも「楽な大人」にだけはなりたくない―。同じ悩みをもつ人々、孤独を癒す文学とギター、そしてカヌーとの出会いを経て、暗闇の中から少しずつ、少しずつ、自分が追い求める何かに近づいていく。著者の原点でもあり到達点でもある、「自由を追い求める」という旅へ踏み出した頃の不安と葛藤を描いた傑作。

 

2011.9.6 第17回 「北極海へ」野田知佑

今回は「発作的座談会」でゲスト出演していたカヌーイストの野田知佑氏の著作の中から一冊紹介したいと思います。国内外の川をカヌーで下ってきた野田氏は本作によってカナダ・アラスカの大河に魅せられていき、以後このアラスカ通いは著者のライフワークとなっていきます。蚊の大群、変わりばえのしない風景、熊の危険、無愛想な原住民・・・およそ日本の川のもつ繊細さとは全く異なる環境。それでも、この河に戻ってきたくなる、またこの河を漕ぎたくなる理由とは。現代人が忘れてしまった自由と、それを謳歌する強さなど、著者の半生もふまえて「自由を追い求めること」の奥深さに迫ります。